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PayPayがデビューしたのは2018年10月。それに先駆けること4カ月、2018年6月にPayPay立ち上げプロジェクトがスタートしました。

「PayPayの事業をたった4カ月で立ち上げる」という、ただでさえ難易度が高いこのプロジェクトは、日本のSoftBankとYahoo! JAPAN、さらにインドのPaytmを加えた3つの会社からメンバーが集まり、異言語と異文化が交錯する中でスピードスタートを切りました。

立ち上げメンバーたち
立ち上げメンバーたち

目の前にそびえる「言語」の壁

PayPayの開発は、東京、インドのノイダ、カナダのトロントの3拠点、3つのタイムゾーンをつないで始まりました。日本人、インド人、中国人、ケニア人、カナダ人エンジニアが参加したこのプロジェクト、最初の壁は「言語」でした。

「スピード勝負だというのに、コミュニケーションだけで何往復もかかってしまう。母国語ならこんな無駄は省けるのにと思うと、もどかしかった」(フロントエンドエンジニア“K”/母国語は日本語。英語は超初心者)

開発以前のところでコミュニケーションの壁にぶつかります。

「最初は機械翻訳を使っていましたが、段々そんな暇はなくなってきて、すべて伝わらなくてもいいから、早くレスポンスを返そう、となりました。簡単な英語で話す。会話で言えない部分はSlackで書く。あとは頑張ってホワイトボードでやりとりをしていましたね」(バックエンドエンジニア“Y”/母国語日本語。英語初心者)

communicate on white board

とにかく、ありとあらゆる手段をつかってコミュニケーションを重ね、事態の打破をはかりつつ、ようやく意思疎通が取れるようになってきたころ、本格的に言語のギャップを埋めるための通訳・翻訳専門メンバーがサポートに加わりました。

「英語ができなかったから、海外メンバーとのコミュニケーションが難しかった。手あたり次第、通訳さんや英語のわかるメンバーにサポートしてもらってどうにかやってきた」(バックエンドエンジニア“K”/母国語日本語。英語初心者)

「仕様も英語で書かれているので、まず読み解く所からスタート。英語が得意じゃないので、機械翻訳を使って読み解き内容を確認し、認識合わせをしながら仕事を進めていました。プロジェクトマネジャーがインドの方で公用語が英語なので、どうしても英語が通じないときは通訳の方に入ってもらい、理解出来るまでやりとりしていました。自分が理解するためにドンドン話していくことを実践して、齟齬が生じないように工夫していました」(デザイナー“E”/母国語日本語。英語初心者)

決済アプリケーションの仕様や開発の進め方といったテクニカルな内容を、インド英語、中国英語、日本英語、さらに、社内用語や固有名詞をちりばめながら、テンション高くアグレッシブに開発を進めていく現場は、まさに“ウォー・フロント”さながらでした。

何度も何度も書きながら議論を重ねる

立ちはだかる2つ目の壁。「文化」と「常識」

「判断スピードがものすごく速くて、どんどん開発が進む!」

そんな声があがり、順調に開発が進むかに思えた中で顕在化してきたのが、「文化」と「常識」という2つ目の壁でした。

例えば、加盟店申し込みに必要な、氏名や住所の“カナ”など、日本人にとっては当たり前のことでも外国には存在しない概念をどう説明すればよいのか。日本固有の事情を説明することの難しさを痛感しました。

さらに文化を巡っては、日本人の“質”に対するスタンダードの高さやミスを許さない完璧主義が、一般的な外国人にはなかなか理解されない、ということもありました。とりあえず出してからブラッシュアップしていく欧米文化の中での“Good”では日本人は満足しない。
一方で、「日本人は質を求めすぎて納期が遅れる」「日本人のYes/Noは曖昧で本当にこれで良いと思っているのかがわからない」という戸惑いや不満を抱える外国人エンジニアたち。

「自分はトロントから来ましたが、ここにきて文化がまったく違うと感じたし、実際、環境も違っていた。まったく違う文化に入り、言語も異なる中で、違いや課題、大きなチャレンジがたくさんあった」(シニアエンジニア“S”/母国語中国語。英語上級者)

プロジェクトが進むにつれ、言語の違い以前に、物事の進め方や価値観など、もともとの文化と常識の違いが浮き彫りになっていきました。

突然訪れたブレークスルー

では、そんな状況をチームはどう乗り越えたのか。
答えはとてもシンプルで、「一番大事な核の部分を共有し、コミュニケーションし続けること」でした。

既にインドのPaytmでQRコード決済の実装経験があり、中心的な役割を務めていたメンバーは言います。

「ライトニング・スピードでサービスをローンチするためには、4つの重要な要素があります。

  1. 明晰さ
  2. 体制
  3. 少しでも前に、という意欲
  4. 屈しない気持ち

幸い、PayPayチームにはこの4つの要素がすべて備わっていて、誰もがローンチに向けて前のめりで取り組んでいました。この4要素があれば、後は後押しする技術バックボーンと、分かりあう努力をすればいいだけ。言葉や文化、常識の違いもこれらに比べれば大した問題ではないと気が付きました。」

シンプルですが非常な大きなこの気づきは、メンバーのマインドを一気に変え、開発スピードを加速させていきました。

「コミュニケーションせよ、もう1回コミュニケーションせよ、誰かとコミュニケーションせよ!」

同じ国、同じ会社内であっても、コミュニケーションの齟齬はいつでも起こりえます。ましてや言語も文化も常識も違うメンバー同士ならなおのこと。

「自分の常識は他人の非常識」と肝に銘じてひたすらコミュニケーションを重ねること。その手間を惜しまないことこそが結果的にスピードアップにつながり、うまくいく。PayPayの哲学ともいえるこの言葉には、そんな思いが込められています。

 そのことを体感したメンバーのコメントがあります。

 「様々な言語が飛び交う現場では、コミュニケーション・ギャップが起きるのは当たり前のこと。でも、技術的バックグラウンドをしっかり持っていれば分かり合える。スピードのため、妥協はしない。プラン変更することはあっても、必要なものは必要なのだから」(プロダクトマネジャーA/母国語ヒンディー 英語上級)

例えば、「もっと明るい色に変更して!」。この、一見シンプルな指示を巡っても、出身文化圏や個人の感覚によってイメージのずれが起こります。だからこそPayPayでは、何度も、必要以上にコミュニケーションをするようにしています。また、感覚や曖昧な指示によって生じる無駄を防ぐため、より確かなデータや数値、誰が見てもクリアに伝わる基準を用いながらコミュニケーションを重ねています。

それでも、ちょっとした伝え方や進め方から、「あ、ミスコミュニケーションを招いたかも」と感じた時は、確認のためのコミュニケーションを積極的にとって改善し、次はより丁寧に伝えよう、とさらに改善していくサイクルが、無意識のうちにチーム内に確立されています。

「トップをはじめとして、異文化や他者の考えを理解しようとする寛容さ、オープンなマインドセット、異なる人たちをまとめるためにもYes/Noの決断をはっきり示すところなどが、メンバーレベルにも浸透してきています」(通訳“G”/日英バイリンガル)

違うからこそ生まれる、圧倒的なスピード感

「PayPayはいろいろな経験を持ったグローバル人材に恵まれた会社。多様な価値観の人が集まっているからこそ、問題解決力や技術力が生まれてくる。急成長するキャッシュレスペイメント領域で、PayPayがこれだけ競争力高くリード出来たのは、これのおかげじゃないかと思います。それに、PayPayのようにグローバルな社内環境では、言語・文化の壁が生じたりするのは当たり前。それをどう補ってスピードを上げていくのかが重要なことです。」(エンジニア“R”/母国語英語。日英バイリンガル)

立ち上げの瞬間。喜びでいっぱい

「色んなブレークスルーを経てきましたが、どれもスピードという一言に集約されています。プロダクト部門に限らず、カスタマーサポート、マーケティング、営業やバックオフィスのメンバーまで、全員が綿密にコミュニケーションをとりあうことで、この驚異的な速さが実現できているんだと思います」(プロダクトマネジャー“F”/母国語日本語。英語初心者)

急ピッチで前進を続けているとミスはつきものです。でもPayPayチームの一番の強みは、そのあたりを理解したうえでお互いに支え合っているところなのだと、みんないつしか気づいたのです。駆け抜けたければミスを恐れない。ミスから学んでもっと強くなればよいということも。

文化が違う、言葉や常識が違うことは、一見すると“コスト”にも見えるかもしれません。ですが、同じ大きな目標達成のためにコミュニケーションにひと手間をかけようとすること、理解し合おうとすることは、チームの絆を深めるだけでなく、結果としてスピードもアウトプットの質もあげることにつながっています。

圧倒的なスピード感で突き進むPayPayが、事業だけでなくチームワークもうまくいっているのは、異文化のおかげといっても過言ではありません。

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編集:az (PayPay Inside-Out編集部)
※社員の所属等は、取材当時のものです。

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